年齢の小さな子どもの頃から行う矯正治療を予防矯正または第1期矯正歯科治療と言います。小学生までの子どもの時期は成長が旺盛なので、骨格的な不調和に対して、成長を利用した治療をするのに適しています。
成長発育や咬合育成にとってマイナスとなる要因があって、小学生までの子どもの時期に放置した場合、旺盛な成長を治療に利用できる時期を逃し、良好な成長へと軌道修正する機会を失ってしまいます。
その結果、永久歯の抜歯や外科的処置を伴う、より負担の多い治療が必要となりがちです。
第1期矯正歯科治療の目的は咬合育成
乳歯列、混合歯列期の矯正治療目的は、永久歯咬合へ推移して行く過程で成長発育や咬合育成にとってマイナス要因を取り除くことにあります。
早期に、口腔内の環境を整えるため、顎骨や歯槽、筋の不調和が改善し、将来的に永久歯の抜歯や顎骨に関する外科的処置を減少させます。
第1期矯正歯科治療の開始時期は専門医に相談
歯の破折や成長発育の障害をおこしてしまう場合、また成長発育を治療に利用したい場合は早期の治療が有効です。
一方、永久歯の萌出時期や成長発育終了時期は変えることができません。このため治療長期化を防ぐには、開始時期を待つ方が良い場合もあります。
いずれにしても、最適なタイミングを逃さないよう、まず専門医を受診することが大切です。
第1期矯正歯科治療の流れ
| Step.1 | 初診カウンセリング | |
|---|---|---|
| Step.2 | 検査 | |
| Step.3 | 診断・第1期矯正歯科治療計画の説明 | |
| Step.4 | 第1期矯正歯科治療(1〜3ヶ月に1度の来院)
乳歯列・混合歯列期〜永久歯に交換する(12年歳頃)まで
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| Step.6 | 検査 | |
| Step.7 | 診断・最終治療結果の説明、又は第2期矯正歯科治療計画の説明 |
第1期矯正歯科治療のメリット
Point.1- 変化が速い
Point.2- より根本的に問題を解決
Point.3- 簡単な装置で、歯磨きしやすい
Point.4- お家だけで治療や、目立たない装置がほとんど
第1期矯正歯科治療でよく使われる装置
(1)顎の成長をコントロールする装置
(2)部分的に歯を移動させる装置
(3)スペースを保っておく装置
※歯科矯正の治療期間や治療結果は、矯正を希望される方の年齢や顎の状態、歯の大きさや歯並びの程度などによって個人差があります。






