奥歯で咬んでいても前歯が開いている・・・

このような場合を「開咬(かいこう)」と言います。

開咬とは、奥歯で咬んでいても前歯が開いているなど、一部が咬めないで開いている状態を指します。
前歯できちんと物を噛み切ることがができないため、食事がし辛いなどの自覚症状があります。また、奥歯に必要以上の負担がかかり、歯や顎の骨を痛める原因となります。

他にも、口をあけていることが多いため口腔内が乾燥して歯肉炎などの炎症を起こしやすい、上下前歯の間から空気が漏れてしまうため、発音しづらく言葉が聞き取りにくい、と言ったこともあります。

開咬の治療例/成人/抜歯

治療前

23歳で前歯が出ていてお口が閉じにくいと来院されました。
子供の頃に指吸いの癖があり、その後、舌を前歯の隙間に突きだす癖が残ってしまっていました。舌の癖を治すトレーニングを行いつつ治療を進めました。
お口の閉じやすさを考慮し、小臼歯を4本抜歯して、マルチブラケット装置で治療を行いました。
これらの治療によって、上下の前歯がきっちり噛むことができるようになり、お口も閉じやすくなり、歯列もきれいに整いました。

治療費について

早期矯正治療(こどもの治療)

初診相談¥1,100
検査・診断料¥66,000
小児歯列の矯正
(1期治療/予防矯正)
¥264,000

・消費税込の表記になっております。
・矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。

永久歯に生えかわって永久歯列の治療へ移行した場合
永久歯列の矯正(2期治療/本格矯正)
(下記の永久歯列の矯正治療費)−(1期治療での料金「264,000円」)

<標準的な1期治療期間と通院回数>
治療期間は1~2年で12~24回程度の通院となります。

<標準的な1期治療費用>
初診相談料¥1,100+検査・診断料¥66,000+1期矯正治療基本料+¥264,000+(¥3,300×12~24回)

永久歯列の矯正

初診相談¥1,100
検査・診断料¥66,000
表側からの矯正治療
(メタルブラケット)
¥660,000
表側からの矯正治療
(セラミックブラケット)
¥726,000
マウスピース型(カスタムメイド)
矯正歯科装置(インビザライン・透明アクリルプレート ※1))
¥880,000
上は裏側/下は表側の矯正治療
(リンガル/セラミック)
¥990,000
裏側からの矯正治療
(リンガルブラケット)
¥1,100,000
カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置
(インコグニト ※2)
¥1,320,000

・通院毎に調整料が3,300円かかります。
・消費税込の表記になっております。
・矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。
・分割によるお支払いも承っています。ご相談ください。

標準的な永久歯列の矯正治療(2期治療)期間と通院回数

<標準的な永久歯列の矯正治療(2期治療)期間と通院回数>
2~3年で24~36回程度の通院回数となります。

<標準的な永久歯列の矯正治療(2期治療)費用>
メタルブラケットの場合
初診相談料¥1,100+検査・診断料¥66,000+矯正治療基本料¥660,000+(¥3,300×24~36回)

セラミックブラケットの場合
初診相談料¥1,100+検査・診断料¥66,000+矯正治療基本料¥726,000+(¥3,300×24~36回)

マウスピース型(カスタムメイド)矯正歯科装置(インビザライン・透明アクリルプレート)
初診相談料¥1,100+検査・診断料¥66,000+矯正治療基本料¥880,000+(¥3,300×24~36回)

ハーフリンガル(上は裏側:カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニト)+下は表のセラミックブラケット)の場合
初診相談料¥1,100+検査・診断料¥66,000+矯正治療基本料¥1,100,000+(¥3,300×24~36回)

フルリンガル(上下裏側:カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニト))の場合
初診相談料¥1,100+検査・診断料¥66,000+矯正治療基本料¥1,320,000+(¥3,300×24~36回)

薬機法未承認医薬品「インビザライン」「インコグニト」について

※1 マウスピース型(カスタムメイド)矯正歯科装置(インビザライン)について

  • ・インビザラインは、医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
  • ・インビザラインは、アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン社を介して入手しています。
  • ・国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
  • ・インビザラインは、1998年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。
  • ・インビザラインは、完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

※2 カスタムメイド型リンガルブラケット矯正装置(インコグニト)について

  • ・インコグニトは、医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
  • ・インコグニトは、3Mユニテック社の製品であり、正規代理店を介して入手しています。
  • ・国内にもリンガルブラケット矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
  • ・インコグニトは、2001年にCEマーキング(欧州適合性評価)を取得しています。
  • ・インコグニトは、完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

医療費控除

健康のために行う矯正治療(歯列矯正)は医療費控除の対象になります。

その年に支払った医療費合計額から10万円(その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等5%の金額)を引いた額が医療費控除額となります。医療費控除額に所得税の税率を掛けた額が還付額(戻ってくる額)となります。

所得税率が10%の人は10%が還付され、40%の人は40%が還付されることになります。

詳しくは、国税庁のホームページをご参照ください。

矯正歯科治療における一般的なリスク・副作用

  • ① 矯正歯科装置をつけた後しばらくは違和感、痛み等があります。
  • ② 歯の動き方には個人差があり、予想された治療期間が延長する可能性があります。
  • ③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者様の協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • ④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けることが重要です。
  • ⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなる可能性があります。
  • ⑥ 矯正治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • ⑦ 治療後に後戻りが生じる可能性があります。

症例と治療法について

当ページでご紹介しているのは一例です。

歯科矯正の治療期間や治療結果は、矯正を希望される方の年齢や顎の状態、歯の大きさや歯並びの程度などによって個人差があります。

当院では、歯並びの状態だけではなく、治療される方の生活習慣や既往歴また何を希望されているか、など様々な要因を考慮し、その方に合った矯正方法・治療費などをしっかりと説明しながら計画的に治療を進めています。

治療後の変化を含めた症例写真は、当院にてご覧になることができます。

ご自身の歯並びの治療について詳しく知りたい、お子様の歯並びが気になるなど、歯列矯正でお悩みの方に、症状の確認と適切なアドバイスを行っていますので、お気軽にご相談ください。

リスクや副作用について